※軽度のグロテスクな描写があります。 突然だけど、記憶喪失になったとき、あなたならどうしますか?周りの人の言うこと、過去の自分が獲得したという物的証拠以外に、自分の存在を証明するものがほしかったら。──私は、インターネットを選びました。過去の…
※この文章はフィクションです。こんにちは。これは遺書です。私の名前は赤瀬川久史と言います。この遺書は、私をよく知る人たちにではなく、私のことをほとんど知らないであろう、ネット上の見知らぬ読者の皆さんに向けて書かれています。とはいえ、ネット上…
※殺人の描写があります。 高校の頃の話だ。当時の友人にオカルト趣味のやつがいて、俺はよくムー大陸やUFOの話を聞かされていた。俺としてもその手の話は嫌いではないのだが、そいつ(仮に田辺とする)は不思議と霊や祟りの話はしなかった。科学的なことしか…
※軽度の性描写、虐待・いじめなどの描写があります。 私の兄も、ある日を境におかしくなり、ついにはいなくなってしまいました。これは警告です。藤色の目を持った男にはどうか、気を付けて。 私より3つ年上の兄は、妹にはひどく粗暴でそのくせ親には上手く…
厳しい寒さも和らぎ暖かい日が増えてきた三月のこと、高校を無事卒業した澄田は親友の笹生に誘われて隣県の観光地に卒業旅行に来ていた。 昼食を駅近くの鯛出汁ラーメン屋で済ませた二人は、最初の目的地である美術館にバスで向かった。笹生が見たいと希望し…
※ヘテロラブの描写があります。 (メモ:某私立大学のオカルト研究会の合宿で百物語が行われた際に録音されたもの。語り手は三回生の男子学生) あ、僕の番か。ええと……これは、四年前に亡くなったうちの父にまつわる話です。そんなに怖くはないかもしれませ…
匿名希望
※グロテスクな描写、男体妊娠の描写があります。 転載元 【バカップル巻き込まれ修羅場 総合スレ part28】 ・・・ 592:巻き込まれ総合スレ[] 2012/05/25(土) 17:33:02 (以下レス番号省略)オカ板に書き込もうか悩んだけど、こっちの方が合ってる気がしたので…
※ヘテロラブ描写、未成年を対象とした軽度な性描写があります。 こんにちわ 僕はF市に住むものです。4月に中学1年生になります。本当はこの話はしちゃダメって言われたんだけど、だれかに言っとかないとおじいちゃんのことを忘れてしまいそうな気がするので…
※軽度の性描写があります。 駅や電車にまつわる都市伝説や怖い話と言うのは、かなり多い。これは私の勝手な想像だが、終電を過ぎた駅や旅の帰りに乗る私鉄が見せる寂しげな顔、他人と共有する空間である車両にひとり残されたときのある高揚感に似た孤独。そ…
※グロテスクな描写があります。 耳元で、ぐしゃりと弾ける音がした。 視界が真っ赤に染まる。鼻腔を抜ける錆びた匂い。生温い温度が全身を包む。手にはぬるりとした嫌な感触。 赤、橙、鈍色、深紅、あか、あか、あか、 世界が赤く染まる。 僕は唇を引き延ば…
※グロテスクな描写があります。 祖父の引越しを手伝っている時のことだ。ダンボール箱に詰められた大量の週刊誌を見つけて僕はびっくりしていた。「もう、三十五年前のことだ。私は記者をしていたんだよ」彼が今年の3月まで出版社に務めていたのは知っていた…
怖い話を集めてるんだって? あ、別に理由とか知りたくねぇから、話すなよ。 俺は誰かに話したい。お前は怖い話を聞きたい。利害の一致ってやつ。 まあ、この奢ってもらったビール一杯分の仕事はするさ。 いやあ、ビールを外で堂々と飲むのは初めてだけど、…
これは、僕が体験した不思議な出来事です。 大学に入った年、僕はファミレスでアルバイトを始めました。大学生はバイトをするものだというイメージが先行して何となく始めただけでしたが、間もなく辞められない理由ができました。バイト仲間の一人を好きにな…
今回は映画でも音楽でもなくて、車でもなくて。前職というか、前にやってた仕事?の話をしようと思う。あんま楽しい話でもないから、パス分かった人も読まない方がいいかも。 俺は昔、祓い屋みたいなことしてた。今はもうすっぱりやめたけど、別に事務所持っ…
※虐待、いじめ等の描写があります。 「本音言うとこんなこと話してる場合じゃなくて、俺は一刻も早く奏多を探しに行かなきゃならないんです」 ******************** というのも、話すと長くなるんですが…… その日、俺は珍しく体調を崩し…
当ブログは、【ボーイズラブ風味創作怪談・創作都市伝説・創作オカルト企画 菊花夜話】作品集となります。各話冒頭に記載された注意書きをお読みの上お楽しみください。また当ブログは一切の個人、団体、その他現実の事象と関係を持たず、また読者様が当ブロ…
兄を探しています。 私の兄は18歳の誕生日の夜に、友人と共に失踪しました。 兄の友人は何を考えているのかわからないような目付きをしている恐ろしい人でした。私は、彼が兄を唆したのだと思っています。兄は優しい人でしたから。兄は彼と付き合うようにな…